逆流性食道炎◆避けるべき飲食物は?◆生活習慣の改善◆予防◆症状◆要因
こんにちは
今回は、自分の母親が
逆流性食道炎になったので
ググって
逆流性食道炎について調べてまとめてみました
良かったらみて下さい。
【逆流性食道炎】
逆流性食道炎とは、何らかの原因で胃液や胃の内容物などが食道に逆流することにより、
食道の粘膜に炎症が起こる病気です。
胃液には、胃酸という食物を消化するための強い酸が含まれています。食道の粘膜は、
胃の粘膜とは異なり胃酸の消化力を防ぐ機能を持たないので、
胃酸が食道に逆流すると粘膜の炎症が起きます。
逆流性食道炎は、60歳以上の高齢者に多く発症し
、特に女性の高齢者に多いといわれています。
かつては主に欧米でよく見られた病気でしたが、近年は日本でも増加の傾向にあります。
日本での逆流性食道炎の増加の理由としては、食事スタイルの欧米化、
社会全体の高齢化などがあるとされています。
◆症状
- 胸焼け、みぞおちや上胸部痛などが起こる
- 食事中・後、横になったとき、前屈したときに喉や口に胃酸が逆流する
- 胸部違和感、不快感
- 喉の違和感、声のかすれ
- 腹部膨満感
- 嘔吐・多くは過度のおくび(げっぷ)を伴う。
- 流涎
- 食物による食道痛
- 就寝中逆流物の気道への誤嚥による呼吸器症状
◆要因
- ストレス・過飲過食・喫煙・飲酒
- 食道下部括約筋: LES の弛緩:喫煙や加齢による機能低下
- 食道裂孔ヘルニア ・妊娠・肥満・便秘・運動による腹圧の上昇・消化不良治療
- なりやすい人
逆流性食道炎は、油っぽいものを良く食べる方、過食の方、ストレスの多い方、太っている方、
高齢で腰の曲がった方に多い病気です。
- 日常生活において
消化の良いものを取り、過食をさけ、食後横になるなどの逆流を増強する行為を避け、
就寝時には頭を高くする(Fowler体位)。
◆一般的な薬物療法
胃酸を抑える目的で、最も効果が強いプロトンポンプ阻害薬(-そがいやく、PPI)の投与が選択され、場合によってはH2ブロッカーを使用あるいは併用する。
消化管運動賦活薬なども併用される。
PPIに対する日本の保険適用は胃潰瘍としては8週間までと定められている。
難治性の逆流性食道炎には、PPIの長期投与が保険上も認められている。
食道裂孔ヘルニアを併発し、症状が著しい例では手術(噴門部形成術など)
を行う場合もあるが、一般には施行されないことが多い。
原因がはっきりしている場合を除いては、ストレスによって発症する例が大部分を占めるため、
薬物療法に加えて根治を目的とした精神科的治療を平行して行う場合もある。
治療は長期化する場合が多い。
◆生活習慣の改善
逆流性食道炎の治療と予防のためには、生活習慣を改善することも大切です。
まず、食生活の見直しがあげられます。欧米化した食生活や食物の過剰摂取は
胃の活動を活発にし、胃酸の分泌を促進するので、胃への刺激が少ないものを
腹八分目程度に摂取することを心がけましょう。
また、腹圧の上昇を抑えることもあげられます。腹圧の上昇は、
胃を圧迫し胃酸の逆流の原因になるからです。具体的には、
ベルトでお腹をきつく締めすぎない、無理をして重いものを持たない、
肥満に気をつけるなどです。
まずは生活態度を改めることが基本。これでかなり症状は軽快する。
暴飲暴食、早食い、食後すぐに横になるは三大悪。
胸焼けを起こしやすい食品を出来るだけ減らす:天ぷら等の揚げ物や脂肪食、
オレンジなどの柑橘類を減らす。食塩の取りすぎは逆流を起こし易いので、
食卓塩をかけすぎに注意し、塩気の多い魚などは控える。その他、カレーライス、
ハンバーグ、シューマイ、マグロのトロ、揚げせんべい、さつまいも、
オレンジジュース、コーラ、チョコレート、ココア、甘味和菓子、ショートケーキ、、ペパーミント等
酒・たばこや刺激物(コーヒー、香辛料、カフェイン)や濃い緑茶、炭酸飲料(コーラ等)
ビールに枝豆は胃酸の分泌が多くなるので控えるのがよい。
寝るときに頭部が10-20CM程度高くなるようにクッションやマットを折り曲げて
布団の下に敷く等の工夫をすると良い。又横向きに寝る場合は、左を下にして寝るとよい。
(一般的には右を下にして寝ると逆流しやすくなるが、これに対して、
右を下にして寝る方が逆流しにくいと言う患者もいる。
また解剖学的にはうつぶせでは逆流が少ないと言われる)
肥満解消に努める。
腹圧を上げないようにする。(重いものを持たない、前屈みを避ける、
ベルトを強く締めない、排便時力まない) 猫背は症状が強まる。
食べ過ぎない。
ゆっくり食べる。早食いは悪い。
運動や食物繊維の多い食事は薦められる。
食べた後最低30分はごろんと横にならない。出来れば2時間は起きておく。
どうしても横になりたいときは頭を上げた姿勢を取る。
熱い物は避ける。
薬服用時は、水を一緒にたくさん飲むようにする。
牛乳、卵、大根、山芋、キャベツ、豆腐は逆流性食道炎に良いので積極的に摂りたい。
食後にガムを噛むのは有効。(唾液が弱アルカリ性なので胃酸を中和して症状を緩和する)
◆予防
脂肪を多く含んだ食べ物や、ケーキやまんじゅうなどの甘い物、香辛料などは胃酸の分泌を促進させるため、出来るだけ控えましょう。
食事を食べた後、すぐに横にならない。早食い、食べすぎはいけません。いつも腹八分目を心がけましょう。
逆流性食道炎は、症状が改善しても再発しやすい病気です。
自覚症状がなくなっても、生活習慣と食事に気をつけることが大事です。
日々の暮らしでは、普段から背筋を伸ばし前かがみにならない、
お酒・タバコは控える、就寝中はお腹から頭にかけて高くする、
ベルトや下着などでしめつけない、重いものなどを持ち上げない、
適度な運動をする、などを心がけてください。
◆生活にも工夫
症状の再発を防ぎ、楽しい生活を続けるために、毎日の生活に一工夫することも大切です。
・眠るときは、腹部から上を高くする
・前かがみの姿勢を避け、背筋を伸ばす
・早食いや食べすぎはいけません。いつも腹八分目を心がけましょう。
・おなかを締め付けないようにする
・過度にアルコールや炭酸をとらない
・食事は腹八分目に
・脂肪分やタンパク質の多い食事をとりすぎないようにすることが大切です。
・アルコールは食道と胃をつなぐLES(下部食道括約筋)を弛緩させるため、
控えたほうがよいでしょう。
・胃酸を増やしたり、胸やけの症状を悪くしたりする甘いもの、
香辛料、酸味の強い果物、消化の悪い食べ物はとる量を減らしましょう。
・コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインも、胃酸の分泌を増やすので避けましょう
・食べてから3時間くらいは横にならないこと。
◆具体的にはどんな飲食物がOK?
※やはり個人差があるので、実際に食べてみて様子見を!
【穀類】白パン・粥・うどん
私の場合は、お粥がNGだったので、今も白パンとうどんの生活です。
【魚類】白身魚(煮る・蒸す)
タラ、スズキ、タイ、ヒラメ、カレイなどで脂肪の少ないもの
【肉類】鶏肉(煮る・蒸す)
脂肪分の少ないササミがおすすめ。
【乳製品】牛乳(なるべく無脂肪)
※なるべく無脂肪と言うのは、担当内科医から言われたので追記しました。
【野菜類】やわらかく煮た野菜
やわらかく煮ていても、繊維質の多い野菜は要注意。
【豆類】豆腐・高野豆腐・きなこ
豆類は繊維質が多いので気をつけたい食品ですが、加工品ならOKらしい。
【果物】バナナ・白桃・缶詰
個人的にはバナナがオススメ。缶詰類は私にはNGでした。
【嗜好品】番茶・ミルクセーキ
お茶は、ほうじ茶や麦茶も大丈夫でした。ミルクセーキは私にはNGでしたが。
【調理法】煮る・蒸す・茹でる
◆避けるべき飲食物は?
【穀類】イモ類・モチ類・赤飯・玄米飯・ラーメン
よく噛む習慣が身についていない人は、特に要注意。
【魚類】脂肪の多い魚
うなぎや脂身の多い魚はNG
【肉類】ハム・ベーコン・ソーセージ・脂身
【卵類】すじこ・たらこ・卵
【乳製品】生クリーム・ケーキ
糖質・脂質は大敵なので、制限を。
【豆類】大豆、小豆など固い豆
【野菜類】トマト・繊維の多い野菜・生のキャベツ・大根・タケノコ・ゴボウ
・レンコン・フキ・ウド・セリ・ニラ・ミョウガ・香りの強い野菜・酢の物
ニンニクもダメらしい・・・(悲)
【果物】夏みかん・レモン・干した果物
夏みかんに限らず、普通の柑橘類は、私には全滅・・・
私の場合、イチゴなどもアウトでした(涙)
【油類】ラード・ヘッド
消化されにくいのか、胸焼けの症状が長く出てしまいました・・・
【嗜好品】甘みの強い和菓子(あんこ系のお菓子など)・チョコレート・コーヒー
・スタミナドリンク・香辛料・たばこ・アルコール飲料(特に白ワイン)
炭酸飲料や刺激物(キムチなど)もNG。
香辛料がNGなので、カレーも大体ダメ。
これはカレー好きの私にはかなりつらい・・・。
担当内科医によると、固い物も基本的にNGらしく、私はよく食べていた
おかきなどのせんべい類で胸焼けが悪化したこともありました。
【調理法】揚げる
ポテトフライや唐揚げ好きには、なんともつらい食生活。
◆逆流性食道炎に効果のある漢方薬(3種類)
半夏厚朴湯 (はんげこうぼくとう)
【体質】 心身ともに疲れやすく、冷え症でうつ傾向のある人に向きます。気分がふさいで、
のどがつかえるような感覚がある時によく用いられます。
【効能】 のどに異物感のある神経性胃炎、それに伴なう咳を鎮めたいときに使用します。
最近では逆流性食道炎の治療にも用いられます。単独で用いるほか、
喘息の治療には小柴胡湯と組み合わせた「柴朴湯」と呼ばれるものを使用することが多いです。
半夏瀉心湯 (はんげしゃしんとう)
【体質】 特に体質は問いませんが、体力のない人にはやや向きません。
【効能】 食欲不振や胃もたれ、吐き気や嘔吐があるとき、
お腹がゴロゴロいって下痢ぎみの人に適します。
最近では逆流性食道炎の治療に用いられたり、「猪苓湯」「十味敗毒湯」
との併用で痛風の治療に使われたりします。
また、抗がん剤や放射線の副作用による下痢にも効果があります。
六君子湯 (りっくんしとう)
【体質】 やせ型で冷え性、顔色が悪く疲れやすい人に向きます。
【効能】 胃もたれ、吐き気、食欲不振、軟便、関節炎、各種アレルギー症状などに適用します。
特に、みぞおちあたりを軽くたたくとピチャピチャ音がするときに用います。
今日も一日よろしくお願いします。